b)マウスの歴史
┏━【特集】━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ マウスの歴史 ┃
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マウスといえば、PCのインターフェイスとしてキーボードと共に2大インプッ
トデバイスとなっています。キーボードはタイプライターという全身がありまし
たが、マウスについてはいつが始まりなのでしょうか。
マウスとユーザーインターフェイスは密接な関係があり、メジャーデビューと
いう意味ではアップルコンピューター社の廉価版LisaPC、Macintosh Systemがそ
れにあたります。1984年当時、IBMもマウスには乗り気でなく、Windowsもまだ生
まれてはいませんでした。このころはまだMS-DOS3.0、つまりGUIでなくCUIの時
代です。
ではその大元は?というと、Douglas Engelbart氏のNSL、後にAugmentと呼ばれ
るシステムになります。NSLはWWWのリンクを始めて具現化したシステムとして有名
ですが、今のPCの原型もこのNSLからきています。Douglas Engelbart氏はSRIに所
属してる時に、マンマシンインターフェイスについて研究しており、1964年に国か
ら研究を評価され、助成金を得てNSLの開発に着手しました。
当時はコンピューターの出力は紙テープでしたが、元々フィリピン海軍基地の
レーダー技師だった氏は出力をCRTにする事を考え、またパンチカードの入力にキ
ーボードを採用しました。CRTとキーボードという組み合わせはこの時生まれた
のです。
また、画面上で操作位置を示すポインティングデバイスが必要になりましたが
これにはずいぶん苦労したようです。キーボードを使うためには両手をあけてお
かなくてはいけないため、足や膝で操作するなど考えたようですが、結局選ばれ
たは今のマウスに近い形の、箱に縦と横の移動を見地するホイールを付けた物で
した。マウスという名はいつの間にか仲間内でついたそうです。(カーソルはバ
グと呼ばれた)公式なデビューは1968年のJoint Computer Conferenceでした。
ただ、この革新的なシステムの内、マウスについてはあまり注目されませんで
した。一応マウスを採用したシステムとしては、1970年代、XEROX社のALTOがあ
ります。XEROX社のALTOは世界初のGUIOS搭載、ウインドウが使えるというOSで
ある意味Macintoshの大元です。また、商用としてはXEROX社のStarがありますが、
これは商業的に振るわず、Macintoshの前身、Lisa(1983年)で日の目を見るま
で放置されていました。CUIだったら特にキーボードで十分だったのでしょう。
NSLのマウスは3ボタンでしたが、ダブルクリックを採用する事でシングルボタン
になっていました。このLisaの後継としてMacintoshがブレイクし、マウスが有
名になるのです。
今ではマウスも進化し、ボタン数は増え、ホイールが付き、光学式になりと変
わってきていますが、根本の仕組みは1968年からは変わらず使われてきています。
いずれは3次元マウスなど新しいデバイスが登場する事になるでしょうが、まだ
まだこの形で使われていくのでしょう。
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