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「Webアクセシビリティとは?」

 アクセシビリティの取り組みのみなかで、Webサイトからの情報収集を誰にでも可能にする取り組みを「Webアクセシビリティ」と呼んでいます。

 高齢者のパソコンの所有やインターネットの利用は確実に増加してきています。

 私の場合、高齢者を対象とした講演の機会が数多くありますので、機会あるごとに参加されている高齢者の方にWebサイトの利用について伺っていますが、ここ数年の間に利用している高齢者が急速に増えていることを実感しています。

 利用の仕方もWebサイトから関心や興味のあることを調べたり、SNS(ソーシャルネットワーキングサイト)に参加したりしています。仲間との交流を深めたり遠隔地にいる家族とのコミュニケーションを図るためにも利用されています。

さらには、趣味や関心のあるテーマのブログやホームページを立ち上げて、自己主張や自己表現の場として利用されています。快適生活のための利用としては、オンラインバンキングやネットショッピングなども行っています。Webサイトの利用が日常の生活の中に溶け込んできていることが実感されます。

 このようにWebサイトの利用が高齢者の中に普及されてきてはいますが、現在のWebサイトが高齢者にとって使い易いように配慮されているかというとそうはいえないのが状況です。

 Webアクセシビリティとは、簡単説明すると「高齢者や障害者にとって使い易いWebサイト」を作るということになります。また、「使い易すくするツールや機器」を開発するということも含まれます。

 Webアクセシビリティで求めている高齢者や障碍者にとって使い易いWebサイトとは下記のようなことです。

  • 高齢者や障碍者にとって重要な情報源を確保するということ
  • より多くのひとに届くように情報を発信し、双方向の情報のやり取りを可能にすること
  • Webは視覚情報中心のメディアですので、視覚障碍者にとっては利用できません。したがって音声ブラウザ(Webサイトを読み上げてくれるブラウザのこと)に対応すること
  • 使いづらい部分と情報を伝わりづらくするバリアの部分を解消すること
  • さまざまな特性を持つ人々が、さまざまな環境でWebにアクセスしていることを認識し、情報が伝わるように配慮すること
  • 行政や特に公共性の強いWebサイトでは必須、民間企業においても強く望まれること
  • 情報の伝わらないWebサイト、使いづらいWebサイトは、ユーザーにも情報発信者にも深刻な問題であること
  • 制作者のみならず、管理者にも意識と知識が必要であること

 使い易いWebサイトを提供するということになると、まず制作者の意識と知識と技能が求められます。次にWebサイト企画、運営、管理者の意識と知識と配慮ということになります。

 そのためには、Webサイトをどれだけアクセシビリティ化するという方針やアクセシビリティ化するためのガイドラインを決める必要があります。

 アクセシビリティガイドラインについては、前号で紹介した「日本工業規格「高齢者・障害者等配慮設計指針−情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス(JIS X 8341)」のガイドラインがありますが、各自治体や企業では独自にガイドラインを設けて取り組んでいます。ガイドラインについて説明すると記述が長くなりますので、どんなものなのかは下記のサイトを参照してください。

 仙台市のアクセシビリティガイドライン
 http://www.city.sendai.jp/s-info/web-access.html

 富士通ウェブ・アクセシビリティ指針
 http://jp.fujitsu.com/accessibility/jis-activities/

 シニアネットはWebサイトを持っていますが、拝見すると高齢者のために配慮されたサイトは少なようです。また、Webサイトを持っているシニア情報生活アドバイザーの方も多いです。この機会にアクセシビリティ化について検討する機会になればと思います。

シニア情報生活アドバイザーメールマガジン23号への掲載原稿より

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