- シニア情報生活アドバイザーマガジン
- (第26号−2006/09/20)
発行:一般財団法人ニューメディア開発協会
シニア情報生活アドバイザー事務局
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■<目次>■
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[トピックス]
●来たる10月12日、13日に「シニアネット・フォーラム21in北陸」を
富山県富山市で開催
●読売新聞でアドバイザーの活動が紹介され、大きな反響がありました
●シニア情報生活アドバイザー養成講座の開設を助成しています。
[アドバイザーの活動紹介]
●SJアドバイザーを習得してはや2年 −福山 幸一さん−
[シニアネット/養成講座実施団体訪問]
●地域に密着したシニア情報生活アドバイザーの養成とITスキル向上に貢献
NPO法人 関西イー・エルダー
[スキルアップ講座]
●「Webアクセシビリティ」(高齢者や障害者の側の対応を理解する)
[参考情報・資料]
●知っていると便利なサイト「ショートカット大全」
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■トピックス■
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●来たる10月12日、13日に「シニアネット・フォーラム21in北陸」を
富山県富山市で開催
今年度の「シニアネット・フォーラム21」の第1回目として富山県富山市で
「シニアネット・フォーラム21in北陸」を10月12日(木)〜13日(金)に
開催致します。
皆様の今後の活動のお役に立てるよう企画いたしました。多くの皆様のご参加を
お願いいたします。
なお、懇親会では交流を深めて頂く中で、ジャストシステム、トレンドマイクロ、
ニフティ、マイクロソフトの各協力企業のご提供によるソフトやパソコングッズ等
が当たる抽選会や地元団体による「おわら風の盆」の踊りなどお楽しみをご用意い
たしております。懇親会にも奮ってご参加下さい。お申し込みは、当協会のホーム
ページよりお受けいたしております。
申し込みのURL:
http://www.nmda.or.jp/
●読売新聞でアドバイザーの活動が紹介され、大きな反響がありました
この9月12日の読売新聞全国版(日にちは東京地区)で、アドバイザーがシニ
ア初心者のためのパソコン講習を行っている状況が掲載されたところ、多くのシニ
アの方から協会に、こうした団体で身近なところを教えてほしいとの問い合わせが
多数寄せられ、アドバイザー事務局も紹介に追われました。
「いろいろなところで勉強しているがいっこうに分からない」「これから始めたい
が、やはり身近なシニアの方に楽しく教わりたい」とか悩みをお持ちの方があらた
めて多いことが分かり、まさに、アドバイザー及び養成講座実施団体の皆様のアド
バイスを求めておられると感じました。
地域のシニア等地域住民の方々のために、皆様方のより一層の活動をよろしくお
願いいたします。
読売新聞のURL
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kaigo/rounen/20060912ik0a.htm
●シニア情報生活アドバイザー養成講座の開設を助成しています。
ニューメディア開発協会は現在、日本自転車振興会の支援を受けて補助事業「平
成18年度シニア情報生活アドバイザー養成推進事業」を実施しております。
シニア情報生活アドバイザー資格を取得し地域のために貢献したいとする多くの
シニアの意欲に応えるもので、養成講座実施団体には趣旨をご理解いただき、積極
的に活用されるようお願いいたします。
全国的に見ても、シニア等にパソコン等についてやさしくアドバイスしていただ
ける「地域のITリーダー」は少ないと思われます。養成講座実施団体には、意欲
あるシニアのために、多くの実施計画を立てて、どしどしご応募ください。
本事業への応募については、当協会のシニア情報生活アドバイザー専用ホームペ
ージをご覧の上、お願いいたします。
URLは次の通りです。
http://www.nmda.or.jp/mellow/adviser/hojyo.html
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■アドバイザーの活動紹介■
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●SJアドバイザーを習得してはや2年
−福山 幸一さん−
私たちNPO法人凧ネットSJメンバーは、現在2ヶ月に1ー2回のペースでワ
ープロ、表計算などの初心者コースの講座を地元の自治センター(パソコン30台)
で行っています。
現在、講師は私を含めて4名、補助講師数名です。(SJメンバーは11名です)
私たちの講習会は、講座の最終日にアンケート用紙を配って講座終了時にアンケー
トを書いてもらっています。
それを元に今回の講座は皆さんに、わかってもらえたか、また、どこがいけなか
ったか、などをメンバーで話し合って次回の講座はどのようにしようか検討しなが
らテキストの修正などを随時行って出来るだけ多くの方に、よくわかって良かった
次回の講習会にも参加したいといって頂けるような講習会を目指しています。
おかげさまで受講者の数も少しずつですが増えてきております。
また、講習会の内容も周辺機器の取り扱い方や動画・画像の編集などの講座、また
フリーソフトを利用してダウンロードの仕方・インストールの仕方などの取り組み
も考えています。
われわれSJメンバーのレベルの向上はもとより、出来るだけ多くの補助講師の
方が講師になれるようがんばっていきたいと思います。
シニア情報生活アドバイザー
福山 幸一(愛媛県)
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■シニアネット/養成講座実施団体訪問■
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●地域に密着したシニア情報生活アドバイザーの養成とITスキル向上に貢献
NPO法人 関西イー・エルダー
今日の社会は、少子高齢化等の構造的な変化に直面しており、多くの困難な課題
を抱えています。
また、情報技術の急激な発展、とりわけインターネットの普及率向上に伴い、個
人の情報活用能力の格差が生活格差を生む「デジタル社会の階層分化(デジタルデ
ィバイド)」の問題が顕著になってきています。
特に高齢者が社会生活全般に亘る情報化から取り残されることによる、行政上或
いは生活環境上に種々の問題がもたらされることが危惧されています。
私達は、高齢者が永年に亘り培い蓄積してきた知識・技術・体験を、社会に役立
てる仕組みを作り、積極的に活用すべきであると考えています。
関西イー・エルダーは、ITの知識・技術とそれに基づく問題解決能力をもって、
○高齢者による社会問題解決と社会貢献の輪を広げる
○高齢化社会を自らの力で生き抜いていくための協力と支援の連鎖を広げる
を理念としています。
NPO法人 関西イー・エルダーは、現在40名の会員が所属しており、兵庫県
及び大阪府で地域に密着した活動をしています。
その主な活動内容を紹介させて頂きます。
1)シニア情報生活アドバイザー養成講座を兵庫県及び大阪府で開催し、80人以
上のシニア情報生活アドバイザーを送り出しました。
2)現在40名の会員全員がシニア情報生活アドバイザーの資格を有しており、兵
庫県及び大阪府で高齢者のためのパソコン講座講師を務め、平成17年度の受
講者数は、1,080名となっています。
3)シニア情報生活アドバイザーのスキルアップ講座を企画開催しています。
これまで講師のための講座として、「ホームページ」「フリーソフト」「デジ
カメ」「Windows XP」「ハードウェア」「OSインストール」の各講座を開催
しました。
4)大阪・兵庫のNPO法人等に対して、ネットワーク整備、パソコン修理、その
他IT技術支援を行っています。
ホームページ
http://www.k-ee.com
メールアドレス
office@k-ee.com
「NPO法人 関西イー・エルダー」
事務局担当理事 板谷 哲男
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■スキルアップ講座■
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●「Webアクセシビリティ」(高齢者や障害者の側の対応を理解する)
これまでは、WebアクセシビリティをWebサイト側からの取り上げてきまし
たが、アクセシビリティ化を図るに最も重要なことは高齢者や障害者などが日常ど
のようにWebサイトにアクセスしているのかを知ることです。
Webサイトを利用するために行っている方法とは
1.ブラウザーの設定変更や専用のブラウザーの利用
2.OSの設定変更によって対処
3.専用のハードウェアの追加やアプリケーションの使用
この3点について取り上げたいと思いますが、分量が多くなりますので、今回は
1番のブラウザーの設定変更の利用について取り上げてみます。説明に使用するブ
ラウザーは、多くの人に利用されているInternet Explorer6です。
ブラウザーの設定変更については通常下記の方法がとられています。
1.表示メニューにある文字サイズで設定を大きくしたりしています。
2.Webページで[Ctrl]を押しながらマウスのホイールを手前にスクロールし
文字を拡大化します。
注意:但し、HTMLやスタイルシートで文字サイズを固定している場合は、
この方法は効果がありません。
ブラウザーのインターネットオプションで設定を変更します。
インターネットオプションで変更する場合は、[全般]タブの一番下にあるボタンで
それぞれ変更します。
1.左端の[色(C)]のボタンでは、文字の色や背景の色やリンクの色を変更できま
す。
文字列と背景の色を変更する場合は、色のエリアにあるWindowsの色を使用するの
チェックを外すと変更が可能になります。文字色を変更したあと元に戻したいとき
は「Windowsの色を使用する」にチェックを入れれば元に戻ります。
リンクの色を変更するには、リンクエリアにある表示済みの色と未表示のいろと
ポイント時のいろがそれぞれ変更できます。ここで実際に色を変更する場合は初期
設定の色を記録してから行って下さい。元に戻すとき最初の色が分からず困ること
なりますのでご注意下さい。
このような設定が設けられている理由は、特定の色がだめな色覚障害のある方に
とって、色の組合せを変えられるということは重要なことなのです。
ところが、ここで問題なのはこの機能を使って文字の色や背景の色やリンクの色
の設定を変えても設定が反映できない場合があります。その場合は色を固定してい
るからです。Webアクセシビリティで色を固定しないようにしている理由はこの
ようなことからです。
2.左から2番目の[フォント(N)]ではフォントの設定を変更できます。
ここでは、見やすいフォントに設定することができます。通常はMSPゴシック
またはMSPゴシックが見やすい字体ということで設定されていますが、違う字体
で表示させたいときに変更できます。但し、Webページにフォント指定がされて
いると変更ができません。Webアクセシビリティで、フォントを指定しない、指
定する場合はMSPゴシックまたはMSPゴシックにするとしている理由はこのよ
うなことからです。
3.Webページで指定されている書式を無効にして使用できます。
1と2で説明したように文字の色、背景の色、リンクの色、フォントの字体、そ
れにフォントのサイズが固定されていると自分用にカスタマイズして利用すること
はできません。そこで、これらを無効にして自分用の設定で利用する機能が用意さ
れています。
インターネットオプションの右端にある[ユーザー補助(E)]では、書式の設定を
無効にできます。
また、自分用のスタイルシートで書式設定をすることができます。
では実際に使用して見ましょう。
1.下記のページを表示させ、インターネットオプションを開き、[色(C)]のボタン
をクリックして下さい。
http://www.nmda.or.jp/mellow/adviser/index.html
2.色のエリアにある「Windowsの色を使用する」のチェックを外して下さい。そし
て、文字列を赤、背景を緑に設定、設定が終わったらOKボタンを押して下さ
い。
表示されているサイトの文字色が変わりましたか。変わらないと思います。こ
のページは文字色をスタイルシートで固定しているからです。
3.色の設定はそのままにしておいて、次は右端にある[ユーザー補助(E)]を開
き、「Webページで指定された色を使用しない」にチェックを入れてOKボタン
を押して下さい。
4.ページの文字色は変化いたしましたか。赤に変わったと思います。
このように色覚障害のある方は、色を自分用に設定してWebサイトを見ている
のです。
同様に、フォントスタイルやフォントサイズが固定されたページも書式設定を解
除してWebサイトを見ているのです。
※最後に必ず元の設定に戻して下さい。
1.3で行った設定「Webページで指定された色を使用しない」のチェック
を外して下さい。
2.2で行った「Windowsの色を使用する」にチェックを入れて元に戻して下
さい。
これで全て元に戻ります。
高齢者や障害者がどのようにWebサイトを利用しているのかを知ることはアド
バイザーにとって支援するうえで大いに役立つことでしょう。
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■参考情報・資料■
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●知っていると便利なサイト ショートカット大全
知っていると便利なのがさまざまなショートカット。しかし、一度覚えても直ぐ
忘れてしまいます。そんな時に便利なのが「ショートカット大全」です。
http://www.remus.dti.ne.jp/~shigenom/typimg/shortcut/
※お勧めのサイトがありましたらご提案下さい。よろしくお願いします。