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開催趣旨

  現在、我が国は65歳以上の老年人口が約2946万人、人口比率で23.1%となっており、71歳以上が11.2%を占めています。さらに20年後には、65歳以上の人口が31.8%を占めるであろうと予測されており、高齢化が進みつつあります。


  高齢者が数の上でメジャーとなる時代になり、高齢者が社会の主役として、新しい文化形成の担い手としてさまざまな形で活躍されることがますます重要となって参ります。そこでは、高齢者の方々自身の意識や生活様式等自らの生き方を変えていくことが大切になっていくのではないかと思われます。


  そうした中、好きなICTを生かして充実したシニアライフをおくりたい、そして少しでも社会のために役に立ちたいとする高齢者同士が集う「シニアネット」が各地にあって、高齢者へのICT講習を実施したり、長年培ってこられた知見・ノウハウやICTを駆使して地域に還元し、仲間と共に楽しく、生き生きと、地域に根差したさまざまな活動を展開しております。


  シニアネットは、高齢者に"地域デビュー"の機会をもたらし、シニアライフを豊かで楽しいものにするなど、高齢者の生きがいの創出に大きな役割を果たしております。そして、少子高齢社会にあって、高齢者の持つ豊かな知識・技術・経験等は、自治体等と協働(コラボレーション)することで、地域の情報化促進はもとより、街づくり、地域振興等に大きく貢献するものであります。このようにシニアネットは、高齢者にとっては勿論、自治体・企業の方にとっても重要な組織であると言えます。


  当協会は、旧通商産業省(現経済産業省)が提唱された「メロウ・ソサエティ構想」の実現を目指すにあたり、こうしたシニアネットの活動は極めて重要で、欠くべからざるものと認識し、シニアネットを強力なパートナーと位置づけ、連携を強化して参りました。さらに、シニアネットが全国津々浦々、至る所にあって、高齢者が生き生きと活躍している、そうした姿を創出していくことが急務と考えております。


  その為、シニアネット普及・拡充を図るべく、これまで経済産業省や財団法人日本自転車振興会(現財団法人JKA)のご指導、ご支援を得る中、シニアネット諸団体等と協力しあって「シニアネットフォーラム21」を全国で開催して参りました。

  この度は、シニアネットの活動11年目をむかえるにあたり、「ICTを活用してシニアの未来を拓く」と題し、「シニアネットフォーラム21in 東京 2012」を東京で開催することにし、シニアネットのより一層の普及と活性化を図ることに致しました。


  既にシニアネットに加わって活動されている方々は勿論、「地域デビューをしてみたい…」「シニアネットに参加したい…」「何か地域のために活動してみたい…」等々お考えの高齢者や団塊世代の方、そして「高齢者と協働して施策や事業に取り組みたいが…」とお考えの自治体や企業の関係者の方など、幅広い分野の方々にご参加頂き、熱い議論と交流を通して、シニアネットのあり方を考え、活力ある高齢社会の創出につながる有意義なものにしていきたいと切望しております。そして、参加された皆様の今後のご発展につなげて頂ければと思います。


  このフォーラムがきっかけとなって、シニアネットの普及・拡充と活性化が一層加速され、高齢者の充実したシニアライフや豊かな高齢社会の構築に貢献できれば、これに勝る喜びはありません。


  多くの方々のご参加を心よりお待ちいたしております。