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生きがいの持てるライフスタイル(講演会より)

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生きがいの持てるライフスタイル新聞記事 「ゆとり」は計画的行動から

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演題「生きがいの持てるライフスタイル」

副題「ゆとり」は計画的行動から
講師 臼倉登貴雄さん


 県生涯学習推進センターはこのほど、シニア世代の生きがいや余暇開発など行う「生きがい支援システム研究所」代表の臼倉登貴雄さんを講師に招き、「生きがいの持てるライフスタイル〜プロが教える人生設計のコツ」と題した講演会を開いた。

生きがいは欠かせない

 物質的欲求が満たされた現代社会で、人々は、物よりも等身大の生き方を求め、生活の質を重視するようになった。そこで欠かせないのが生きがいである。
 特にシニア世代は、お金や晴間が自由になり、しがらみからも開放されて、人生を謳歌(おうか)できる。長寿化により、先の人生も長いことを考えると、生きがいを持つことは、今からでも決して遅くない。

生きがいに必要な「対象」「存在」「目標」

 生きがいづくりに大切な3要素は「対象」「存在」「目標」である。まず、家庭内での役割をはじめ、地域ボランティアや趣味、学習、交流といった余暇活動など、充実感や幸福感が得られる対象があること。
 そして、一緒に楽しむ仲間がいれば、帰属意識につながり、自分の存在感や使命感を感じることができる。さらに、異体的目標を持つことで、満足感と達成感が得られる。また、生きがいを感じられるように、日ごろから感性を高め、感じる心を磨いておくことも大切である。

プラス思考とゆとりを持つ

 より多くの生きがいを見つけるためには、プラス思考を持ち、ゆとりあるライフスタイルを実現することが大切だ。
 この場合の「ゆとり」とは、自分の金銭、時間、空間、心、行動、健康、人間関係が将来的には大きく変化していることを予測し、今から計画的に行動することで生まれる。年齢を重ねるにつれ、体力の衰え、伴侶や友人との死別、医療や住む場所などの問題は少なからず起こってくる。生きがいの対象は変化し、中には、無くなるものもあるだろう。

視点変え、新しい発見

 高齢化も、ますます進んでいく。そうした状況の中でも、生きがいを持ち続けていられるように、今から備えておくことが重要になる。
 また、既に生きがいを持っている人も、自分を変えれば、新たな生きがいを得ることができる。難しく考えず、いつもの散歩のコースを変えてみたり、普段、あいさつをしない相手に声を掛けてみるなど、行動や考え方を少し変えるだけでも、新しい発見があるはずだ。積極的に地域社会に参加するのもいい。地域社会に貢献することや、互いに助け合うこと、自分の技術や経験を生かすことは、生活に充実感を与える。

生涯学習活動を発展させる

 生涯学習活動からも多くの生きがいが見つかる。生きがいは、それぞれの人生の中で培った価値観によって異なるが、今からでも、より多くのことを体験し、学ぶことで価値基準は変化する。好きだったこと、中断していたことなど、興味があることにもう一度挑戦してみるといい。やがて競い合う仲間ができて、共に研撲(けんさん)し、最終的には、習得した能力を社会や人のために役立てることもできる。
 物質的な豊かさが実現した現在、人々の社会貢献意識は高まっている。その中で、自分の「学び」を発展させ、人のために生かすことが、これからの社会に求められる。

プロフィール

 うすくら ときお  1948年埼玉県生まれ。中央青少年団体連絡協議会や、中高年サラリーマンの生きがいづくりを支援する「健康・生きがい開発財団」など経て独立。96年同研究所開設。ほかに、生きがいづくりを支援するサイト「人生・活き生き塾」主宰、NPO法人イー・エルダー理事、越谷市余暇活動指導員など。

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